冬の寒波で気温が急激に下がるときに気を付けたいのが水道管凍結です。普段、水道管凍結の対策をしていない地域の人にとってはニュースなどで水道管凍結という言葉を聞いて、不安になっている人も多いのではないでしょうか。
水道管凍結の対策をしていなかったために、水道が使えないだけでなく多額のお金を失う危険もあります。そこで今回は水道管凍結について知らないとマズイ7つの対策について紹介します。
水道管が凍結してしまうとどうなる?
水道の凍結は、水道管内に残っている水が、寒さによって凍ってしまうことが原因で起こります。
凍った水は膨張し体積が増えるため、水道管は破裂してしまいます。飲み物の入ったペットボトルを凍らせると中身が膨張するのと同じです。
水道が凍結した場合は、水道が使えなくなり、修理費用がかるうえ。下の階や隣の部屋に水が漏れだすなどの被害がでることもあります。
アパートやマンションに住んでいる人は特に注意が必要です。
そのため、気温がマイナスになることが予想されるときは水道が凍結する前に、凍結予防を行うことが大切です。
水道管凍結が起きる温度と時期は
水道管の凍結が起こるのは、地域にもよりますが、冷え込みが厳しくなる12月から2月下旬までの期間です。気温がマイナス4℃以下になった日や、最高気温が氷点下となる真冬日が続いたときなどは、水道の凍結が起こりやすくなっています。
また、風が強く吹き付けているとマイナス4℃にならなくても凍結は起こります。屋内にある水道管でも、風が吹きつける北側にあったり、旅行などでしばらく使用していないと凍結が起こる可能性があるため、対策が必要です。
水道管凍結を防止する7つの対策
ここからは水道管凍結を防止する7つの対策を紹介します。
対策①水を出し続ける
これは最も簡単な水道管凍結防止対策です。水道管内の水を常に流し続けることで、水が凍るのを防止できます。
水を出し続ける量の目安は一般的に、鉛筆ほどの太さと言われています。出し続ける水の量が少ないと逆に凍ってしまうので、注意が必要です。
あらかじめ冷え込みが予想される夜間にやっておくと良いでしょう。
対策②水道管凍結防止グッズで保護する
水道管を外気温から守るのも有効です。ホームセンターやネット通販などでは水道管凍結防止グッズとして水道管に巻きつける保温テープや断熱材が販売されています。
タオルなどを巻き付けて保護する方法もありますが、慣れてない方は専用のグッズの方が安心かもしれません。
対策③水道管の水を抜く
水道管の水を抜くのも有効な対策です。水道管の中に水が入ってなければ、水道管が凍ることはありません。台所周りでは給湯器やボイラーに止水栓や水抜きが付いている場合は、夜眠る前に水抜きを行うようにしましょう。水抜きについては↓の動画を参考にしてください。
対策④水道管を温める
北海道や東北などの寒い地方では、水道管に電熱式のヒーターをつけている家もあります。こちらは水道管に巻きつける形で使うケーブル状のヒーターです。
アマゾンや楽天、モノタロウなどのネット通販で購入することができます。
対策⑤水滴をふき取る
水道管に水滴がついている場合は外気温で冷えやすくなります。シンプルな方法ですが、ふき取ることも有効な方法です。
対策⑥風呂の水を抜く
風呂場は北側に設置されることが多く、室内温度も低いので蛇口や水道管が凍結しやすいので、夜寝る前はお風呂の水を抜き蛇口から水を細く出し続けておくとよいでしょう。
家の外に給湯器が設置されている場合、給湯器周りの水道管凍結を防止するため夜の間追い炊きをする方法もあります。
対策⑦トイレの水を抜く
基本的にトイレの水道管が凍結することは少ないのですが、数日間留守にする時は、止水栓を閉めた状態でトイレの水を流してタンク内の水を抜いておいた方がいいでしょう。
ただし、トイレの水を抜くと下水の匂いが上がってくるため、トイレ用の不凍液を購入できるのであればそちらを使うのがおススメです。
水道管が凍結したときの対処法
もし水道管が凍結してしまった場合はタオルをかぶせ、その上からゆっくりとぬるま湯(50℃程度)をかけて溶かします。
この時に一番注意したいのが急に熱湯をかけると、蛇口や水道管が破裂することがありますので、注意しましょう。
その他の方法として、 ドライヤーの温風を凍結した部分に当てる、 室内であれば暖房を入れて部屋を暖めるなどがあります。
水道管凍結で火災保険は使える?
もし水道管が凍結で破裂してしまい、水漏れなどで修繕や周囲に損害を与えてしまった場合、火災保険は使えるのでしょうか。
結論から言うと、加入している火災保険に特約をついていれば保険で費用を賄うことができます。
内容が不明な場合は保険会社へ確認してみましょう。
水道管凍結だけでなくスマホの結露にも注意!?
水道管だけでなく、スマホの結露にも要注意です。外出中はスマホを鞄の中に入れるなどして、外気に触れないようにしましょう。
スマホが結露してしまった場合はデータが消えてしまう恐れが、あるため屋外でのスマホの出しぱなっしは注意しましょう。
まとめ
今回は水道管凍結防止のための7つの対策を紹介しました。寒い日に冷たい水道管を触って作業するのはとてもしんどいかもしれませんが、大きな被害を出して後悔しないためにも対策は必要です。
水道管の凍結は水道を使わない深夜から一番冷え込む朝方にかけて起こりやすいため、就寝前には対策を終えるようにしましょう。