「万引き家族」で注目を集めている是枝裕和監督がカンヌ国際映画祭で、最高賞となる「パルムドール」を獲得して話題になっています。
是枝監督にとって、7回目のカンヌ国際映画祭参加だったわけですが、遂に偉業を達成しました。
ちなみに、「日本映画」がカンヌで「パルムドール」を受賞したのは、1997年「今村昌平監督」の作品「うなぎ」以来、21年ぶりのことになります。
是枝裕和監督の作品には彼の生い立ちエピソードが多くちりばめられていることがわかりました。
今回は受賞したパルムドール、是枝裕和監督の生い立ちやこれまで手掛けた作品も紹介したいと思います。
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是枝裕和監督のプロフィール
まずは是枝裕和監督のプロフィールから紹介します!
練馬区生まれ。東京都立武蔵高等学校卒業。1987年早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。
1987年に番組制作会社テレビマンユニオンに入社し、テレビ番組のADやドキュメンタリー番組の演出の仕事につきます。
1995年に『幻の光』で映画監督デビュー。映画以外にもCM作品、ミュージックビデオの演出も手がけています。
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主な作品として、映画『誰も知らない』、『ワンダフルライフ』、テレビドキュメンタリー『しかし… 福祉切り捨ての時代に』、ノベライズ『歩いても 歩いても』などがあります。
『誰も知らない』は第57回カンヌ国際映画祭で柳楽優弥さんが最優秀男優賞を受賞、『そして父になる』は第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞するなど、世界でも高い評価を受けている監督です。
現在は映画監督の他にも、早稲田大学の理工学術院教授も務めています。これだけの作品を手掛けていながら、大学でも教えてるってすごく忙しい方なのではないでしょうか?
早稲田の学生さんは、是枝裕和監督から直接学べるなんて、とても羨ましいですね!
名前:是枝裕和(これえだ ひろかず)
生年月日:1962年6月6日
出生地:東京都練馬区
職業:映画監督・テレビドキュメンタリー演出家・大学教授
活動期間:1995年~
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是枝裕和 生い立ちと住んでいた団地
*画像はイメージです。
もともと是枝裕和監督は平屋の二軒長屋に住んでおり、風呂は父親が割った薪を使い、共同の井戸を使っていました。
そうして是枝裕和監督は清瀬市の旭が丘団地に9歳から28歳の頃までのおよそ20年間団地に住んでいました。28歳まで住んでいたそうなので、是枝監督が小学生から番組制作会社で働いていたころだと思います。
ちなみに、こちらが旭が丘団地の地図です。
清瀬市の北部にある丘の上にあり、周りには保存林や大きな畑。敷地内も緑が豊です。
豊かな自然と心地よい風を感じながら、のんびり暮らせそうな団地です。
住んでいた間取りは3DK。現在の家賃は同じ間取りで月額60,600円でした。
この団地は映画「海よりもまだ深くに」の撮影に使われていて、撮影時には当時の友人の家族などが住んでいて声をかけられることもあったそうです。
次で詳しく紹介しますが、この団地で過ごした経験が是枝裕和監督の映画作品のベースになっているようです。
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是枝裕和の生い立ちエピソードが過去の作品に?
最新作「万引き家族」をはじめ、過去の是枝監督の作品を見てみても、「家族」をテーマにしたものが多いです。
その中でも「注目」の作品が、2016年に公開された「海よりもまだ深くに」は是枝監督自身の生い立ちエピソードが多く含まれているそうです。
↓予告動画を見つけたので、まずはこちらをご覧ください!
売れない中年小説家を「阿部寛さん」、その母親で団地に1人で住む女性を「樹木希林さん」が演じていました。
是枝監督の作品の「特徴」でもある、ある家族の日常が淡々と描かれている映画で、ノルウェーの映画祭で、最高賞となる「シルバー・ミラー賞」を受賞しています。
そんな団地で暮らしていた時のエピソードが、「海よりもまだ深くに」の中にも登場しているということですので見ていきましょう!
台風が来た夜に、母親役の樹木希林さんが、窓から楽しそうに外を眺めているシーンがあるのですが、是枝監督の母親が実際にしていた行動だそうです。以前住んでいた二軒長屋と違って台風が来ても平気だということから、「台風が来ても安心、台風こないかな、台風大好き」と言っていたそうです(笑)
主人公が、母親(樹木さん)の所に泊まることが決まると、樹木さんが風呂場でハンドルをと回し点火させるシーンがあるのですが、これも実際に是枝監督が実家に帰ったときに、お風呂の準備をしていたことが強く印象に残っていたいたために撮ったシーンなんだそうです。
管理人も古い団地に住んだことがあるのですが、ガスがハンドル式で点火させるのが難しかったのを思い出しました(笑)
そういった特別ではない日常のシーンを映画の中で表現しているからこそ、多くの人を共感させる映画ができるのでしょう
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是枝裕和監督が受賞したパルムドールとは?
パルムドールとはカンヌ国際映画祭における最高賞です。
英語でDate Palm、つまりナツメヤシの葉のついた枝のことをいいます。
カンヌ映画祭では1946~1955年まで最高賞をグランプリと呼んでいましたが、海辺にナツメヤシが立ち並んでいる開催地のカンヌ市に敬意を表し、それ以降、カンヌ市の紋章であるナツメヤシの枝、つまりパルムドールを受賞記念の盾の意匠にしてグランプリの代わりに最高賞をパルムドールとしてします。
ちなみに前回の2本人監督の受賞者は1997年の今村昌平監督『うなぎ』以来21年ぶりです。
役所広司さん、清水美砂さんが出演している作品です。今村昌平監督はこれが2度目の受賞でした。
『うなぎ』が気になる方は、こちらで作品の情報が確認できるで、チェックしてみてくださいね!
こちらをクリック!
↓ ↓ ↓
評価高い是枝裕和監督のその他の作品
今回、自身のエピソードを映画作品「海よりもまだ深くに」に起用していることを紹介しましたが、過去その他の作品も見てみましょう。いずれも「家族」をテーマにした作品です。
・そして父になる(2013年)
↑福山雅治さんの父親役が話題になった作品です。
・海街diary(2015年)
↑こちらは豪華すぎる美人姉妹の作品です。
今回の「万引き家族」で最高賞であるパルムドールを受賞したことで是枝裕和監督はさらに世間からの次回作を熱望されると思います。またレンタルショップから過去作品がしばらくなくなってしまうのではないでしょうか(笑)
そこでオススメしたいのが、動画配信サービスU-NEXTです。今なら31日間無料トライアル登録で、見放題対象作品が31日間無料で見れるのと、600円分のポイントがもらえるので、それを使えば、いずれかの1作品は実質無料で見れちゃいます。レンタルショップでDVDを借りるよりも断然お得♪
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*本ページの情報は2018年6月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください
是枝裕和監督が手掛けたCM作品
是枝裕和監督は、多くの有名企業のCMも手掛けているので、見たことがある人も多いはず。youtubeに公式の動画がアップされていましたので、紹介しますね!
【大塚製薬】「ファイブミニ」
↑こちらは2017に広瀬すずさんが出演したファイブミニのCMです。このCMはすっぴんで撮影しています。瀬すずさん、すっぴんでも、めちゃくちゃかわいい!
【住友林業】「たいせつな時間」
加瀬亮さん、長澤まさみさんが出演しています、木と家族のぬくもりが伝わってくるCMです!
是枝裕和監督の早稲田大学の講義の内容
是枝裕和監督は2014年4月から、早稲田大学理工学術院教授に就任し、講義をしています。母校の早稲田大学の教授に就任するきっかけとなったのは、前任者である映画監督の安藤紘平氏から話があったからだそうです。
当初、是枝裕和は、3回断ったものの、「とりあえず2年やってみて、それで嫌なら辞めてもいい」と言われ引き受けました。
しかしその後は、丸投げされて現在に至るようですが、映像に興味のある学生とのふれあいは監督も気に入っているようです。講義の内容は、「映画と子供」がテーマ。子供たちがどのように映画の中で演出されているかを解説するものや、「映画制作実習」でシナリオの書き方、撮影の基礎知識を教えるというものです。
是枝監督といば子役の扱い方は天才と言われています。その知識やノウハウを直接学べるのは非常に価値がありますね。
また「映画制作実習」では、学生を4グループに分けてフィクション映画を撮るなど現役の映画監督ならではの実践的な講義内容といえます。
この講義は専攻の学生でなくても受講したい人が多いのではないでしょうか?今年は早稲田を受験する学生が増えそうです!
大学の講義には出席してなかった?
母校である早稲田大学の教授をつとめている是枝裕和監督ですが、学生時代は小説家を目指して文学部に在籍していましたが、小説の書き方を教わる場所ではなかったことに気づき、講義にはほとんど出席せずに映画館に通い詰めていたそうです。
実は講義には、あまり出ていなかったとは意外ですが、何があっても自分がやりたいことを貫きとおす姿勢が、素晴らしい映画を作るためには必要なことなのかもしれません。
万引き家族を本でも読んでみたい!
映画「万引き家族」を見た方やこれから見る方も本で、物語を読むとまた違った見え方ができるかもしれません。映画を見る前の予習などにもいいですね!
こちらの本は、公式に販売されている本です。人気の映画なので、売り切れてしまう可能性もあります。早めにチェックしておいた方がよいでしょう。
是枝裕和監督の映画は中国でも人気
是枝裕和監督の映画は中国でも人気で、パルムドール受賞のニュースはすぐに中国の映画ファンの「朋友圏(モーメンツ)」にアップされていました。中には、是枝監督との記念写真をネット上にアップし祝福するファンもいたそうです。
昨年の北京国際映画祭では是枝監督の映画8作品のチケットはわずか46秒で売り切れるなど人気は日本以上のようです。
アニメなど中国でも人気ですが、日本の映画がこれほど人気があるのは珍しいのではないでしょうか?
文科省からの祝意を辞退!
「万引き家族」が最高賞「パルムドール」を受賞した是枝裕和監督に対し、林芳正文部科学大臣が文科省に招いて祝意を伝える考えを示したところ、是枝監督は「公権力とは潔く距離を保つ」と辞退したことを表明しました。
今回の辞退は国に限らず、自治体からの申し出もすべて断っていて、かつて映画が国益に利用した歴史があることから、公権力とは距離を保ちたいという是枝監督の持論があるようです。
このような考えをもって映画を作っているからこそ、国際的に評価されるのでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「万引き家族」で最高賞であるパルムドールを21年ぶりに日本人として受賞した是枝裕和監督の生い立ちや、作品のエピソードについて紹介しました!
是枝裕和監督や「万引き家族」について新しい情報があれば、また紹介したいと思います。
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